おとなの事情@アラフィフスタイル

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【色、味わい、健康】選ぶなら深蒸し茶

黄色いお茶ではなく緑色の水色(すいしょく)を楽しみたいときに緑がもっとも緑色に映えるのが深蒸し茶ではないでしょうか。

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深蒸し茶の特徴

一言でいえば、まろやかな味わいと鮮やかな水色が特徴です。深蒸し茶は通常の煎茶に比べ蒸し時間を2~3倍にしたお茶です。濃く鮮やかな緑色の水色(すいしょく)と濃厚でありながら苦みと渋みを抑えたまろやかな風味を味わうことが出来ます。
蒸し時間が長いため、茶葉は普通煎茶より細かくなります。茶葉の組織がくずれ、カテキンをはじめβカロテン、ビタミンEといった成分が出やすくなり一石二鳥です。茶葉がこまかいので、できれば目の細かい網の付いた深蒸し用の急須で淹れてください。

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深蒸し茶のふるさと牧之原台地

牧之原台地静岡県中西部に位置し気候温暖で自然豊かな地域です。静岡県内でも屈指の、全国でも最大級のお茶の生産地であり、深蒸し茶発祥の地として深蒸し茶のふる里と呼ばれています。

深蒸し茶はこうして生まれた

牧の原台地周辺はなだらかな丘ですから、太陽をいっぱい浴びた健康効果の高いカテキンなどの成分をたっぷり含んだお茶が育ちます。その反面、茶葉が堅くなり渋めのお茶という難点もありました。そこで、先人たちはいかにしてまろやかなお茶にするかを考えました。その結果、蒸し時間を長くすることで茶葉の繊維を柔らかくして渋みをとったまろやかなお茶にすることに成功しました。これは同時に茶葉に含まれる成分が淹れたお茶に出やすくなることにもつながります。昭和40年ごろ菊川市の農家が開発したといわています。

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健康成分が効率的にとりいれられるのも深蒸し茶の特色

かつて、NHKの「ためしてガッテン」という生活情報番組深蒸し茶が特集され話題となりました。番組では、牧之原台地からも近い静岡県掛川市におけるがん死亡率が日本一低い(当時)ことに注目!そのカギが深蒸し茶にあることを発見しています。お茶畑の多くがなだらかな丘にあり日差しをたっぷりと浴びるためカテキンをたっぷり含んだお茶になります。蒸し時間が長い深蒸し茶は飲みやすく、カテキンはじめ様々な成分が出やすくなり、これが健康効果的につながっていると伝えています。また、毎日飲むことが効果の秘訣であるということです。番組では1日600ミリリットルを推奨しています。

 

我が家では毎年菊川市のお茶問屋さんからお茶を分けていただいています。ブレンドされていない深蒸し茶は店では手に入らないので。

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